【WCS2019 世界大会Day1突破】 ゼルネクログロス
とても遅くなってしまいましたが、8月16-18日にアメリカのワシントンDCで開催されたWCS2019の構築レポートです。
今年は国内大会で目立った成績を挙げられず、世界大会にその悔しさの全てをぶつけに行きました。
結果はDay1を7-1で突破したものの、Day2では2-5で61位。
2年連続でDay2出場の嬉しさもあり、勝ちきれなかった悔しさもあり。
ただ、パーティ自体は納得いくものが組み上げられたので、しっかりと書き残すことにしました。
構築経緯
●構築のスタート:ゼルネアスとの心中
世界大会用の構築を作る上で、ゼルネアスと心中することは最初に決めていました。
以前の記事で書いた自分の構築法の中で、「終盤の明確な詰め筋」にゼルネアスがあまりにもマッチしており、プランを組みやすかったためです。
強さは周知のため環境にいるパーティはどれもゼルネアスに厚めに組まれてはいるものの、
・存在するだけで相手がゼルネアス対策にリソースを割かねばならず、他のポケモンを通しやすくなる
・ゼルネアスさえ残れば終盤の逆転が可能なため、他のアタッカーを強気に動かすことが出来る(このルールでは弱気な動きで相手にペースを握られるのは禁物)
・素直に殴るだけでも最低限の仕事が出来る
・BO3において、1戦目で相手のゼルネアス対策を見た上で、2戦目以降にゼルネアスを通すプランを組める。
といった理由から、使う価値は大きいと考えています。ゼルネアスの単体性能以上に、他のアタッカーを軸としたプランへの好影響を評価しています。
そのため、ゼルネアス+最低でも1体、出来れば2体のメインアタッカーの構成をどの選出でも出来るような構築を組むことを目標としました。
(分のいい相手には1-2交換以上が見込めるポケモンを”メインアタッカー”と自分の中で定義しています)
残り2体、伝説と非伝説のメインアタッカーを探そうとしたものの、非伝説でメインアタッカーに足るポケモンはそもそも非常に限られていました…。伝説ポケモンも含めた打ち合いで1-2交換以上が見込めるポケモンはそうそういません。
メインアタッカー足ると判断できたのはメガメタグロスとツンデツンデの2体のみです。ツンデツンデを使う場合はどうしてもトリックルームが必須になり、このプランも考察したもののここでは割愛。柔軟に動きやすいメガメタグロスを候補としました。
メタグロスの強みは「技範囲の広さを生かして多くの相手を2発で落とせる」「相手に倒される前に2回攻撃出来るだけの耐久と素早さを併せ持つ」ことです。特にカイオーガやカプ・レヒレといった、2発で落としづらい上に行動回数を稼がれると厄介なポケモンに対して、「かみなりパンチ」で半分削れることが高評価でした。
単体としてのスペックは申し分ないメタグロスですが、普通に組むとゼルネアスとのシナジーはそれほどありません。先にゼルネアスが展開出来ていれば「マジカルシャイン」での削り残しをメタグロスで処理できる強みはあるのですが、この構築でのゼルネアスは後発に置くことを主に想定しています。後発ゼルネアスと組むアタッカーに求められることは「横で相手を縛ることでゼルネアスの積む隙を生み出せる」ことなので、一撃で倒せる相手の少ないメタグロスを組み込むにはもう一工夫必要になります。
その課題を解決できる相方として採用に至ったのがクロバットです。序盤に「いかりのまえば」で削っておくことでメタグロスの圏内に入れ、中盤以降に縛りながらゼルネアスが積む動きが可能になり、強いシナジーが生まれます。メタグロスやゼルネアスを使う上で相手のS操作に張り合う枠はどのみち必要になりますが、相手の展開を阻害しつつも必要量相手を削れる点で、パーティにはとてもマッチしていました。
●もう1体の伝説は・・・イベルタル??
クロバグロスゼルネ@1の基本選出を目指す上で、当初もう1体の伝説として入ったポケモンはイベルタルでした。単純にゼルネ・グロスが苦手とするグラードンやルナアーラ等に強く、多くの相手を半分削れる点もクロバグロスと好相性と考えていたためです。「みがわり」持ちのイベルタルが単体として強かったのも使い続けた理由でした。
…が、使っていてどうも違和感。後になって振り返ると以下のような問題点がありました。
・ガエンレヒレの並びに対して圧が低く、一方的な展開を許しがち
・おいかぜを張り合った中でメインアタッカー全員がレックウザ等に上から叩かれる
・イベルタルがいるだけで相手のゼルネアス展開に隙を見せる
・これらをケアしようとするとパワーの高い選出が出来ず、コンセプトが生かせない
他3体との噛み合いは良さそうに見えて悪く、これに気づくまでに長時間を要してしまいました・・・。
本当にイベルタルなのか?という疑問が残りながらも、一見して綺麗にまとまったかに見えたので、ここに補完としてガオガエンとモロバレルを加えて一旦完成。一般的な補完ポケモンたちですが、簡単に採用理由としては以下の通りです。
・ :クロバット中心の基本プランでは前のめりすぎて逆に相手にペースを握られると厳しいため、そのような相手に切り返せるポケモンが必要。ゼルネアスを軸とした構築なので、特にBO3ではお手軽ジオコンセットを入れておいて損はありません。
・ :これまでの面子ではトリックルーム展開が厳しいため、1匹で大きな圧力をかけられるポケモンが欲しい。また、高火力アタッカーを立てる構築のため、彼らを保護できるモロバレルは非常に相性が良い。
ここまででイベルタルを入りの構築の原型が出来た時期がちょうど4月のJCS予選の頃でした。出来たばかりで調整が全く間に合っておらず(イベルタル以外にも各ポケモンの型が弱かった・・・)、本番はあえなく撃沈。ただ、使っていく中でクロバゼルネグロスの強さには確信が持てたので、今後もこの形をベースに調整を続けていくこととしました。
●ネクロズマとの出会い
その後しばらくはこの構築を放置して他の構築を模索していたのですが、全国大会を終わった頃から世界大会に向けて、JCS準優勝者であるたくろー(@inospeed)さんと組んで調整をすることになりました。彼が全国大会で使用していたのは月食ネクロズマ+ツンデツンデだったため、この構築の使い方を習得した上で、よりBO3向けに応用した形を模索することにしました。具体的にはウルトラネクロズマ始動のトリックルーム展開で、後発からツンデツンデとゼルネアスを展開させる形等です。
このプランは相手のトリックルーム対策やグラードンが解決できない等の理由で断念したのですが、ネクロズマを含めてメインアタッカー3体で制圧する展開の強さは感じられました。ネクロズマがZ技で相手を縛れる場面が多く、それを起点に後発が次々と展開出来るのが強みでした。ここで、「トリックルームに依存しない形で似た展開ができる構築を作れないか?」を考えた時に、元々自分が持っていたゼルネグロスにウルトラネクロズマを組み込む案が生まれました。
ウルトラネクロズマは上述のイベルタルの弱点を全て解決してくれるだけでなく、元々イベルタルの強み(かつネクロズマの懸念)であったvsネクロズマ・ルナアーラにおいても、不利を取らないどころか取り巻きへの打点を持てることで、構築単位での勝率はむしろ上がりました。
●完成
以上で、6体が完成しました。イベルタル枠がネクロズマに代わっても補完枠はこの2体に絶対的な信頼感があるので不変です。
アタッカー3体のうち誰が最後に残っても詰められるため、一見リスキーな強気な行動にケアが効きやすく、強気な行動を押し付けられる点で私好みのパーティに仕上がりました。また、補完に入れたポケモンがアタッカー陣と強いシナジーがあるため、想定外のパーティと対峙した場合や、1戦目を基本選出で戦った後の2・3戦目でもパワーを維持したまま臨機応変にプランを組み替えられる点でも世界大会の場で強力でした。
なお、このパーティはイベルタル+ゲンガー、ツンデツンデ等(ゼルネアス対策が過剰に入っているほど厳しい)の組み合わせとカイオーガ+ナットレイの組み合わせ、およびモロバレルを積極的に生かすように組まれた構築は苦手にしています。他のメジャーな構築には5分以上の相性が取れるように組んでいますが、去年の使用構築ほど相性差で一方的な有利が取れるわけではないので、Day2にもなるとプレイングの差でひっくり返されることもありました。今後もっと勝つためにプレイングを見つめなおす必要はありますが、構築としてはこれ以上無いものが組めたと自負しています。
個別解説
ゼルネアス
【ムーンフォース/マジカルシャイン/ジオコントロール/まもる @パワフルハーブ】
217-x-126-198-124-123 (ひかえめ H124 B84 C228 D44 S28)
C: +2「ムーンフォース」+「ねこだまし」で200-156ガオガエンを確定
C: +2「マジカルシャイン」で212-167メガレックウザを確定
B: A232メガレックウザの+1「ガリョウテンセイ」最高乱数切り耐え
(「つるぎのまい」+威嚇を想定)
D: C222メガゲンガーの「ヘドロばくだん」最高乱数切り耐え
B+D: A232メガレックウザの「しんそく」+C232ゲンシカイオーガの雨「こんげんのはどう」高乱数耐え(186-220)
S: +1時最速メガレックウザ抜き
(「ジオコントロール」+「こごえるかぜ」を想定)
後発から繰り出す詰め役としてのゼルネアスに特に必要なものは「倒すべき相手を倒しきること」、つまり例えばガオガエンの「ほえる」等の返しの行動を極力許さないことと考えています。一方、先発のポケモンで場を荒らしてから出すことを想定するため、ゼルネアスミラー等のためにSを上げるメリットは薄くなっています。そのため、最大限の火力と最小限の素早さを確保し、残りは特にオーガレックを相手にした際に受けるダメージを意識して耐久に振る配分としました。
ムーンフォース:高火力単体技。返しの攻撃を食らう前に確実に落としに行くために必要。
マジカルシャイン:範囲技。単体攻撃が多いパーティなので、ゼルネアスが積めない展開でも削りに有用。
ジオコントロール:説明不要の積み技。
まもる: 最後まで自分の勝ち筋になりやすく、また相手からも最も狙われやすいポケモンのため必須。
【フォトンゲイザー/シャドーレイ/だいちのちから/まもる @ウルトラネクロZ】
201-168-118-188-127-191 (おくびょう H228 B4 C4 D76 S196)
(ウルトラバースト前 201-106-130-178-157-134)
C: 200-156ガオガエンを「だいちのちから」で確定2発
B: A232メガレックウザの命の珠「ガリョウテンセイ」最高乱数切り耐え
S: 最速メガボーマンダ抜き抜き
対面で勝てる相手の多さを活かして先発から荒らす展開が多いため、強気に動けるように耐久をまず確保。味方がレックウザやボーマンダに上を取られがちなため、これらを牽制できるようSを上げています。火力は無振りでも欲しいラインは達成出来るので、耐久と速さを優先しました。高耐久のおかげで場に残って上から圧力をかけ続けられる場面が多く、とても自信のある配分です。
フォトンゲイザー:ウルトラバーストするために必要な主力技。
シャドーレイ:主にルナアーラやネクロズマ、ソルガレオ、メタグロス等への打点として。このポケモンはゼルネグロスの2体にとって苦手なこれらの相手を処理できる枠として採用しているため、必須になります。
だいちのちから:ガオガエンやツンデツンデへの打点として。「みがわり」「めいそう」等を採用しているネクロズマも多いですが、この構築においては補完的な役割が強いので、自身の場持ちよりも技範囲を広げて苦手な相手を極力作らないことを目指しました。
まもる: 強気に動かすとはいえ、高火力伝説ポケモンは相手からヘイトを買いやすく、Z技を撃つ前に集中攻撃で落とされることは避けたいため。
【アイアンヘッド/バレットパンチ/じだんだ/かみなりパンチ @メタグロスナイト】
167-187-171-x-150-158 (いじっぱり H92 A36 B4 D156 S220)
A: 176-159カプ・レヒレを「かみなりパンチ」で確定2発
A: 197-142ゲンシカイオーガを「かみなりパンチ」で最低乱数切り2発
A: 136-101メガゲンガーを「じだんだ」で確定1発
D: C147カプ・コケコの「スパーキングギガボルト(10まんボルトベース)」高乱数耐え(87.5%)
D: C222カイオーガの雨「しおふき」確定耐え
S: 最速霊獣ランドロス抜き
カイオーガやカプ・レヒレを半分削れる(「いかりのまえば」か「かみなりパンチ」で先に削っておけばいつでも倒せる盤面になる)ことが非常に重要なため、先にAを確保。カイオーガやグラードンの上を取れるラインを最低限のSとし、今回はカプ・コケコ前で安心して動けるように耐久に寄せた配分としました。Sを168程度まで上げて苦手なイベルタルを上から殴るプランも考えたものの、大会本番にイベルタルが少ないという環境読みでSを落としています。
アイアンヘッド:ゼルネアス処理の役割も果たせるタイプ一致の安定打点。等倍で半分削れる相手がとても多い。
バレットパンチ:先発で出したネクロズマの削り残しを処理しつつ後発のゼルネアス展開に繋げる等、先制技が有用な盤面が多く発生するため採用。また、初手でゼルネアスと対面してしまっても6割程度削っておけば後で簡単に処理が効くため、選出に幅を持たせられることも強力な点でした。
じだんだ:ガオガエンやツンデツンデ、メタグロス、ソルガレオ等への打点として。特にゼルネアスと組むこの構築では、これらへの打点は必須。
かみなりパンチ:主にカイオーガやカプ・レヒレに対して非常に刺さる技。相手視点では切り気味に動かねばならないことが多いためか、「いかりのまえば」との集中で落とす等、通したい場面で通ることが多かったです。
【ヘドロばくだん/いかりのまえば/ちょうはつ/おいかぜ @きあいのタスキ】
161-x-100-122-100-200 (おくびょう H4 C252 S252)
スカーフ持ちカプ・テテフやカプ・コケコ等を相手に「おいかぜ」を貼る前に落とされることは絶対に避けたいので襷が必須。トルネロスを相手にメンタルハーブで張り合うプランも考えたものの、「こごえるかぜ」も考えるとそもそも不利を取るので、他相手に安定する襷に落ち着きました。そのため耐久を上げる意味も薄く、攻撃技を持つのでCS極振りの配分になりました。
いかりのまえば:相手をネクロズマやメタグロスの圏内に入れてペースを握る上で、序盤で半分削ることがとても強力なため採用。S操作の必要が無い相手にも削り要因として選出することも多くなります。
ヘドロばくだん:縛りながら後発を展開させるこの構築のコンセプトを考えた中で、自分で相手を処理できる技が必要と思い採用。「ブレイブバード」よりもこちらを優先した理由としては、威嚇に左右されずに特にゼルネアスやカプ系に高打点を持てることと、安易に襷を失いたくないためです。
ちょうはつ:トリックルーム役やモロバレルへの誤魔化し、ゼルネアスへの牽制として。打っておけば補助技を使われなかった場合でも次に確実に集中攻撃を通せるため、打ち損になることはあまりありません。
おいかぜ:ビートダウンを成立させる上で上から殴れる盤面を作るためにS操作は必要。特に、相手の「こごえるかぜ」等のS操作への対抗として不可欠になります。
【フレアドライブ/バークアウト/とんぼがえり/ねこだまし @とつげきチョッキ】
201-135-138-100-128-63 (のんき H244 B124 D140)
B: A232メガレックウザの+1「ガリョウテンセイ」最高乱数切り耐え
B: A232ゲンシグラードンの「だんがいのつるぎ」確定耐え
D: C232ゲンシカイオーガの「こんげんのはどう」確定耐え
このパーティは何度もガオガエンを繰り出してサイクルを回す構築ではないため、1~2回クッションとしての役割を果たしてくれれば十分。そのため、どんな攻撃でも確実に1発耐えることを最優先に考えて、B重視の配分+チョッキ型としました。また、「とんぼがえり」を後攻で撃ちたいことやドーブルネクロトリパ等への対抗を考えてSは落としました。
フレアドライブ:最低限の圧力を持つために高火力攻撃技は必要。「けたぐり」を入れるためにこの技を切ることも考えたものの、無いことがバレて放置されると弱い・・・。
バークアウト:ルナアーラ対策、およびゼルネアス等との対面で隙を見せずに逆に起点を作れる技としてとても優秀。
とんぼがえり:メインアタッカーを生かすためのクッション役として、フィールドよりも後発にいてほしいことが非常に多いため。
ねこだまし:相手のS操作に対する切り返し、最も手軽なゼルネアスの積みサポートとして便利。
【くさむすび/キノコのほうし/いかりのこな/まもる @オッカのみ】
219-x-111-105-125-31 (なまいき H236 B164 D108)
B: A232メガレックウザの-1「ガリョウテンセイ」高乱数耐え(87.5%)
D: C207ルナアーラの「ムーンライトブラスター」最高乱数切り耐え
主にvsトリパを想定して、対面する機会の多いグラードンやガオガエンに対して強気に動けて腐りづらいオッカを選択。物理特殊を問わず出来るだけの技を1発耐えたいため、実戦で食らう技を意識しつつBDどちらにも振った配分。ドータクンの下を取りたいため最遅。
くさむすび:主にカイオーガ、グラードン、ツンデツンデへの打点を想定した攻撃技。無ければエレキ・ミストフィールド下でもこれらのポケモンが厳しい。
キノコのほうし:この技を通すだけで一方的にペースを握れるため、相手に圧をかけて行動を制限させるうえで必須。エレキ・ミストフィールドの無いパーティには積極的にこの技で起点を作っていくプランを特に2・3戦目で狙います。
いかりのこな:高火力アタッカーを数多く立てるタイプの構築のため、彼らの盾になれる技はとても噛み合いが良い。
まもる:メインアタッカーのサポートの役割を全うする上で、適切な横の並びを作る前に落とされることは避けたいため。特に中盤のトリックルーム展開への切り替えしから終盤のゼルネアスでの詰めに移行するのに必須。
選出・立ち回り
・基本選出(1戦目)
S操作+メインアタッカー3体の最大パワー選出。
気を付けるべきことは以下3つ。
①極力強気に動かすこと
先発が倒されても後発が展開出来れば勝てるため、多少の不利対面でも削りに行くこと。一方的にペースを握られることは避ける。
②安易に集中攻撃で落としに行かず、50%ずつの削りを優先すること
「縛りながら後発が展開する」を常に意識して、相手を縛る盤面を作りに行く。安易に集中攻撃で落としてしまうと体力満タンの2体の並びにそのまま制圧を許してしまうことがあるので注意。
③相手のS操作に後れを取らないこと
一方的にS操作を許すと切り返しづらい選出なので、相手の「おいかぜ」「こごえるかぜ」には「おいかぜ」を合わせる、「トリックルーム」は「ちょうはつ」で防ぐ等は徹底する。
※「こごえるかぜ」に対しては「おいかぜ」で2ターンの間素早さ優位を維持した後に後発メタグロスを投げてSダウンを解除することで対処可能。
・2,3戦目の選出例
1戦目のクロバット軸の展開を意識させた上で、2,3戦目では全く別のプランで戦うことが多いです。
・
序盤からゼルネアスを立ててモロバレルで保護しつつ強引に通すプラン。
最も単純な展開だが、1戦目で相手のマークが薄れた中では通りやすい。
・
ネクロズマで縛りながらモロバレルの催眠を通し、ペースを握るプラン。
・
序盤から対面性能の高い2体を並べて崩し、後発のゼルネアスが戦いやすい場を作るプラン。
初手伝説2体で最初から火力を押し付けるのが強いのは伝説戦の真理なので、それに倣った形です。
・vs伝説別 1戦目の選出
※取り巻きによっても変わるためあくまでも一例
vs
(トルネロス入りに対して)
vs
vs
vs
vs
vs
vs
vs
vs
vs
vs
vs
QRレンタルチーム
・https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-4BC8-A631
・https://pokepast.es/28bbf43a407e2322
戦績
・World Chanmpionships
ベテ:7-1(Day1) 2-5(Day2)
たくろー:2-3(Day2)
また、Köln Regional(9/28,29にドイツで開催された大会、参加者233人)でArash Ommati選手にこの構築を使用してもらい、9位という成績を挙げてくれました。
以下、ベテの戦績
Day1 7-1 (14-6)
1R Nate Munroe [US] 〇×〇
2R Andrew Weaver [US] 〇〇
3R Andy Himes [US] 〇〇
※動画あり https://www.youtube.com/watch?v=SUwi_aFKv4U
4R Giovanni Panarello [IT] 〇×〇
5R Angel Miranda [US] 〇×〇
6R Westley Loong [US] ××
7R Francisco Lagomarsin [ES] ×〇〇
8R Arash Ommati [IT] 〇〇
Day2 2-5 (8-11)
1R Kyle Livinghouse [US] 〇〇
2R Ethan French [GB] ××
3R Kazuki Kobayashi [JP] ×〇×
4R Ryusei Yamane [JP] (〇)××
5R Yuki Zanninobich [US] ×〇×
6R Jeremy Rodrigues [US] 〇××
7R Takaaki Hiraga [JP] ×〇〇
最後に
昨年の世界大会で望外の結果を残せたこともあり、今年は「去年の結果が偶然でないことを証明してやる」と例年以上に強い気持ちでポケモンに取り組んできました。しかし、自信のあったムーンシリーズのINCで同率で落ちてしまう、ウルトラシリーズの構築が上手くまとまらない等、想いとは裏腹に上手くいかないことばかりで苦しんだ年でもありました。また、昨年ほどポケモンに時間を割けなくもなってしまいました…。
ただそんな中でも考察や練習に付き合ってくれた友人のおかげでモチベーションを維持して、なんとか納得行くパーティを組み上げ、世界大会に持っていくことが出来ました。完成までに苦しんだ分だけ、パーティへの思い入れも強いです。毎晩一緒に考察していたたくろーさん、大会を開催したりことあるごとに対戦に誘ってくれたひいあさんには特に感謝しています。ありがとう。
結果に対しては満足よりも悔しさの方が大きいのですが、世界大会に向けて寝る間も惜しんで考察や練習をするのも、大会本番で魂を賭けた戦いを繰り広げるのも、戦いを振り返りつついろんなプレイヤーと仲良くなるのも、振り返ってみると世界大会の全てがこれ以上なく楽しかったです。
世界大会を通して自分がポケモン大好きなことが再確認できたので、8世代になってもまた、世界大会に取り組むことが出来ればいいなと思います。
7世代、お疲れさまでした。