べてのにっき(新)

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ジャパンカップ2015

5月4日、自室で迎えたジャパンカップ

先発エルフーンテラキオンが落とされ、後発も勢いを見せず惨敗だった

部屋に響く自分のため息、思わず呟く「今回は1500台だな」の声

無言で帰り始める参加者達の中、昨年のレート2位ベテは独り部屋で泣いていた

XYレートで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるポケモン・・・

それを今の構築で得ることは殆ど不可能と言ってよかった

「どうすりゃいいんだ・・・」ベテは悔し涙を流し続けた

どれくらい経ったろうか、ベテははっと目覚めた

どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベッドの感覚が現実に引き戻した

「やれやれ、起きて構築考えなくちゃな」ベテは苦笑しながら呟いた

立ち上がって伸びをした時、ベテはふと気付いた


「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」

ベッドから飛び起きたベテが目にしたのは、会場外まで埋めつくさんばかりの観客だった

千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにポケモンの対戦BGMが響いていた

どういうことか分からずに呆然とするベテの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた

「ベテ、試合だ、早く行くぞ」声の方に振り返ったベテは目を疑った

「ば・・・バンギラス?」  「なんだベテ、居眠りでもしてたのか?」

「ら・・・ランドロス?」  「なんだベテ、かってに夢ランドロスを使用禁止にしやがって」

ギャラドス・・・」  ベテは半分パニックになりながら選出画面を覗いた

バンギラス ランドロス サーナイト モロバレル ギャラドス ギルガルド

暫時、唖然としていたベテだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった

「勝てる・・・勝てるんだ!」

タッチペンを受け取り、対戦台へ全力疾走するベテ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・


翌日、ベンチで冷たくなっているベテが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った



ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性 配分
エルフーン ムーンフォース ふくろだたき おいかぜ うそなき きあいのタスキ いたずらごころ 臆病CS
テラキオン インファイト いわなだれ アイアンヘッド まもる ラムのみ せいぎのこころ 陽気AS
ゲンガー シャドーボール ヘドロばくだん みがわり まもる ゲンガナイト ふゆう 臆病CS
リザードン ねっぷう かえんほうしゃ めざめるパワー まもる リザードナイト もうか 臆病hCS
ワルビアル はたきおとす じしん ふくろだたき いわなだれ こだわりスカーフ いかく 陽気AS
クレセリア サイコキネシス こごえるかぜ トリックルーム つきのひかり ゴツゴツメット ふゆう 図太いHBS

ワルビアルに注目して構築。
霊獣ランドロスより
ボルトロスクレセリアやの氷技に怯えなくていい
キリキザンの不意打ちに耐性がある
・霊獣ランドロスのスカーフを上から叩き落とせる
・叩き落とすの威力が高く、これと合わせて相手を落としに行ける(−1叩き落とす+晴れ熱風で霊獣ランドロスを落とせる、等)
・袋叩きを覚えるため、テラキオンとの並びから隙を作らない
ことなどの利点が大きかったと思います。
エルテラゲンガーの選出縛り力を生かしつつ、ワルビアルクレセリアエルフーンあたりで場を作って出来るだけリザードンテラキオンの行動を通していくのがコンセプト。
パーティ自体は悪くなかったと思いますが、想定外のこと(読み外し・プレイングミス・運)が起こった際に挽回しにくい構成だったのは、ジャパンカップ向きでないとは分かりつつも改善できないポイントでした。


明らかなプレイング負けが多く、レートに潜って45秒間で最適解を出す練習をどれだけ積んだかで勝負どころの結果が全く異なってくるなと実感しました。
特に今回はあまり慣れないタイプのパーティだったこともあり、出ることにした以上はジャパンカップを意識した練習をもっと早めから積んでおくべきだったと思います。